水道蛇口の先端に直接取り付けるタイプの小型浄水器。ろ過材質としては、中空糸膜と活性炭の組合せが主流です。カートリッジは小型のためろ過能力が小さく、こまめにカートリッジを交換しなければなりません。性能は、残留塩素、トリハロメタン、カビ臭、農薬など広範囲に除去可能なものから残留塩素除去程度のものまで製品格差が大きい。

ろ過能力は、８００リットル～１２００リットルほどのものが多い。ランニングコストは、カートリッジが２０００円～４０００円ほど年３回ほどマメにカートリッジを交換しなければならないのが難点。
小型の浄水器ではあるが蛇口の先に取り付けるので重さと蛇口の位置が低くなるのが欠点です。

また、シャワー蛇口には取り付けられません。

ハンドシャワー水栓の先端部分の内部に筒状のカートリッジが入っているので、一つの水栓で、水、湯、浄水と使用できる浄水機能付き水栓。カートリッジ交換が簡単で楽ですっきりしている。ろ過剤質は、活性炭のみのものと中空糸膜＋活性炭のものとおおむね２種類あります。
活性炭タイプ、中空糸膜＋活性炭タイプともにトリハロメタンまでは取れません。残留塩素１２００L～１５００リットルほど。カートリッジ価格は３,０００円～４,０００円年間３回の交換で９,０００円～１２,０００円
浄水性能があまり優れていませんが、カートリッジは意外と高いと思います。浄水器としての有害物質除去機能を高いレベルで求める方や美味しさを求める方には不向きです。

逆浸透膜を使った浄水の仕組み

浸透膜に仕切られた濃度の異なる水溶液は、同一濃度になろうとする為に濃度の低い液体から濃度の高い液体へと水分子が自然に移動します。

これを浸透といいます。

逆浸透膜浄水器は、浸透原理の逆をおこない、濃度の高い液体に圧力をかける事で、浸透膜を通し水分子だけを透過させることにより浄水をつくります。
浸透膜は孔の大きさが0.0001ミクロンという超微細なために水の分子だけを透過させ、不純物、ミネラル分、細菌、ウイルスなども通しません。
分離された不純物を含んだ水は、機械外に排出されます。極端に硬度が高い地域ではよく使われています。

そのメリットは

１．水以外の不純物を除去でき、浄水性能が高い
２．海水を真水にできる
３．細菌、ウイルスが取り除ける

浸透膜浄水器は、RO膜が損傷し機能劣化がない限り、化学物質、病原菌、ウイルスなど有害物質を確実に取り除くことができ高性能な浄水システムといえます。

そのデメリットとしては・・・

１．水本来のミネラル成分を除去してしまう。

２．浄水製造率が約３０％と少ない
１リットルの浄水をつくるために、３．５リットルの水が必要となり、２．５リットルの有害物質を含んだ水は捨て水となる。（1日10リットルの水を飲むのに、25リットルの廃棄水が出る。1年間で９トンもの廃棄水を出すこととなる）

３．浄水に時間がかかる。
１３０ｃｃ／分の浄水能力のため、１０リットル前後の大型タンクに浄水を溜めて使用する。
水温により浄水量は左右される。水温が下がると製造量が少なくなる。

４．機械が大きい
逆浸透膜フィルターは直径約２０ｃｍほどの筒型のフィルターですが、最初から原水をＲＯ膜に流してろ過させてしまうと膜表面の目詰まりや水道水の遊離残留塩素による溶解などで劣化しやすくなります。そのため、前段階に粒子を 除去するプレフィルター、活性炭フィルターと逆浸透膜を組み合わせることで、ろ過性能を向上させ、長持ちするようにしています。合わせて４本ほどのフィルターを経由し、大型のタンクに浄水を溜めます。
そのような大掛かりな装置の為、キッチンの収納スペースの約４０％は、浄水システムのスペースとして占領されてしまいます。

５．フィルターのメンテナンスコストは、高性能浄水器ほど必要
プレフィルター（ポリピロプレン・活性炭）は汚れを貯め目つまりをし、逆浸透膜も目詰まりや、膜の溶解により除去率が低下するので性能を維持する為に交換が必要となります。
メーカーにより異なりますが年１５,０００円～２０,０００円ほどかかるようです。

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